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新入社員の「定年まで勤めたい」が3割は多い?少ない?

考える人

新潟県内の調査で「定年まで勤めたい」は約3割

ホクギン経済研究所とだいし経営コンサルティングが2019年に行った調査によると、新潟県内の企業・団体に今春就職した新入社員のうち、「今の勤務先にいつまで勤めたいか」との質問に「定年まで勤めたい」と答えたのは約3割だということがわかりました。
(参考)新潟日報モア(2019/07/09)『就職先に「定年まで勤めたい」3割 新潟県内 新入社員意識調査』

真面目で勤勉な人が多く、粘り強い県民性だと言われる新潟県ですが、近年、新入社員の「定年まで勤めたい」という意識は低下傾向にあるのです。
この低下傾向は新潟県内にとどまらず、マイナビやNTTデータ経営研究所の全国規模の調査でも指摘されています。
新潟県の3割という数字が特別小さいわけではありません。
新潟には下記のように複数の公立・私立大学があるため新潟県民と言っても、県内に就職した人のうち県外から新潟県内の大学に通い、Uターンせずに就職した人も多いでしょう。

それでは新入社員たちはなぜ、定年まで勤めたいと思わなくなってきたのでしょうか。

新入社員が定年まで勤めたくない理由

新入社員が定年まで勤めたくないと思う理由としては、時代の変化が激しくなってきていることがあげられます。
終身雇用制度は絶対ではなくなり、時代の流れに合わせて転職を繰り返すことは一般的になりつつあります。
転職のハードルも低くなり、技術を身につけたらもっと条件の良い職場へと転職してキャリアアップしていく風潮も広がってきました。

また、入社前には見えなかった会社の問題点や将来への不安が見えてきて、転職を希望するという意見もあります。
そのほか、プライベートを大切にしたいために早期退職を考える人も増えてきています。

新入社員が定年まで勤めたい理由

一方で、今でも定年まで勤めたいと思っている新入社員がいることは事実です。
新入社員が定年まで勤めたいと思うのは、今の職場の条件がいい場合が多いようです。
給料が良く、やりがいを感じられる仕事や、福利厚生が整っている職場では新入社員のモチベーションが高く、職場に貢献したいという意識が高まります。

転職は珍しくない時代でも、長く勤められる会社選びは重要

より良い条件やキャリアアップのために転職するのはごく当たり前の時代になっていますが、やはり長く勤められそうな会社を選ぶことは重要です。
「長く勤めたい」と思える会社は福利厚生や労働条件が整っている、いわゆる「ホワイト企業」である可能性が高いからです。
就職・転職活動を行う際には、「定年まで勤めたい」と思えるかどうかを考えてみることが大切です。