ゆとり世代への思い込み
よく、ゆとり世代は学力が低い、これだからゆとりは、というセリフをよく耳にします。
社会の中でゆとり世代への批判というのは強いものです。
そして、最近ではこのようなセリフによってゆとり世代の実態をわからず偏見が強くなっている傾向があります。
ゆとり世代というのはゆとり教育を受けた世代に対して使われる表現です。
このゆとり教育に対しての批判というのは長く言われてきました。
そして、ゆとり世代に対してそれより上の世代というのは教育が悪いからダメだ、という評価をすることが多いのです。
ゆとり教育とは
ゆとり教育と言われるものは、1998年の海底学習指導要領によって行われた教育のことを指しています。
このゆとり教育は1987年4月2日から2004年4月1日生まれの人たちが受けています。
そのため、この世代のことをゆとり世代と指します。
ゆとり教育はゆとりを持たせることを目指し、今までの詰め込み教育を改善するために行われました。
しかし、一般的にはゆとり教育という表現にはゆとりを持たせたから世の中がダメになるのだという風刺が込められて使われることがほとんどです。
ゆとりというラベルを外してみる重要性
ゆとり世代というレッテルを貼って相手を見ても何も意味はありません。
なんでもゆとり世代ということを理由にして批判をしてしまうと、その人のことをきちんと正当に評価をすることができなくなってしまいます。
世代によって流行は違いますから生活様式の違いは出てきます。
そうすれば自然と価値観に違いが出てくるのは当然です。
そこで、ただゆとり世代ということで判断するのはきちんとその人の本質を見ていないということになり、相手にとって失礼なことにもなるのです。
ゆとり批判をすることで壁を生んでしまう
ゆとり世代ということで批判をされることは、ゆとり世代の人たちにとっては理不尽に感じることです。
自分たちに非があるわけではなく生まれた世代の問題で批判されるのですから、理不尽だと感じることはおかしなことではありません。
そして、そのように思っているからこそ、ゆとりだからということだけで批判をされてしまうことは、相手に対してネガティブな印象を持たせてしまうことに繋がってしまいます。
相手が自分をゆとりだということだけで批判をしているとなれば、相手との距離をとってしまうものです。
そうすれば会社内では上司との距離がどんどんとできてしまい、会社内でのコミュニケーション不足を生んでしまう原因となります。
ゆとり世代であろうと優秀な人はいるものです。
そして世代に関係なく、いつの時代もひとくくりにされてしまうのは良い気持ちがしないものでもあります。
大切なのは世代でラベリングすることではなく、きちんと個を見て正当な評価をすることなのです。